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2012年2月1日水曜日

ライオン式人材育成と生涯顧客    講師 井出 隆夫 氏


今日はうっかりして自宅の駐車場に鞄とカメラを置き去りにして茅ヶ崎へ来てしまったので、写真が写せず、井出講師の企業ホームページから写真を拝借した。お許し願いたい。幸い、鞄もカメラも2時間15分後に自宅マンションの駐車場にそのままの形で残っておりました。これも倫理学習と倫理の実践の賜と感謝する一方で、寄る年波には勝てず、最近は瞬間的だが物忘れが激しい。同時にいくつものことが覚えておれないのだ。

そんな朝、創業105年の歴史におもねることなく、湘南地域で54店舗の理容室チェーンを統合するライオンファミリーグループの代表井出隆夫氏のお話を聞く機会を得ました。平塚ではやり手実業家として有名な方で、平塚市倫理法人会の幹事もされている。もともとは床屋さんと云う職人である

が、経営という分野に目覚められたきっかけや経緯はお話にならなかったが、きっと興味深いお話が聴けたのではないかと推測する。

経営理念は「お客様に喜ばれる店づくり、人づくり」ということで、人づくりの目標は自立、即ち社員が独立して店を持つことということだが、そこまでの道程は先ず技術よりも考え方(ライオンイズム)の教育であると云われる。18歳で高校を出て、この世界に入ってくる子供たちがそれぞれ育った環境や教育、そして成功体験がみな異なり、理解がそれぞれ程度の差はあれ異なるという状況を同じ価値観にまとめ上げていく、それがライオンイズム(群れの経営)の原点。そのイズムには三つの「お」があるとのことで、「恩」、「思いやり」、「想い」(目標)だそうだ。先輩が後輩を育て、思いやりを知り、後輩は指導されて恩を知り、そして自立するという想い(目標)を持つように育つ。このローテーションを続けていく。

次に教えることは「仕事とは何か」。仕事とは人の役に立つということを教える。理容室のミッションははお客様が「より美しくなり、より若く見え、より健康的に、より元気になる」ことであり、それをいかに
引き出してお客様の自己満足を叶えてあげるかということだと仰る。

例えば新規のお客様は他店の固定客であり、それが当店へ来たということは、何かがあった筈であり、その何かを把握することが、リピート客に出来るか出来ないかのポイントであるという。お客様の不満で最も多いものは「あの床屋は希望通りやってくれない」というものだそうだ。結論は職人のプロ意識は棚上げして、お客様の云う通りにして上げること、云う通りにしたふりを上手にして上げること
だそうだ。技術は一番ではなく聞き上手が一番だそうだ。

ライオンイズムは大家族主義、家族なら許せることを社員にも許すということでもある。それだけの面倒見の良い企業風土の中で人が育ち、三つの幸せを体験し、自立への道をかけ昇って行く。その三つの幸せは;
1.もらう幸せ(仕事をしてその報酬)
2.出来る幸せ(達成感)
3.して上げる幸せ(尽くす、役に立つ幸せ)

正に、職場でも倫理を実践されているとお話になったが、このような環境で育った人たちがまた人を育てていくという連鎖が、この企業のそして経営者井出氏の究極の目的のようだ。頑張れ!
「VISION300」。




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