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2012年3月7日水曜日

生チョコを世界へ  講師 小林 正和 氏


今日の講師は当会の会員で入会間もいないパティシエ小林正和さん。茅ヶ崎は中海岸で「湘南ル・ショコラBUNZOO」という生チョコとお菓子の店のオーナーパティシエである。

1949年長野県飯山市と云う新潟県と県境を接する最北の地域で、豪雪地帯と云われるところの生まれである。小学生時代からお菓子作りに興味を持ち、工業高校を卒業すると浅草の菓子問屋へ就職。製菓学校を卒業後、茅ヶ崎のケーキ屋さんに3年間、そこでお客のニーズを掴むことの重要さを体験、その後の自分のビジネススタイルの元となる。
茅ヶ崎のサフランと云う店に5年間奉公し、昭和57年に
独立。隣の家は河野洋平氏の家だったそうで、河野代議士一家には公私にわたって大変世話になったとか。

生チョコレートの開発の経緯や商品コンセプトが書かれた資料を一杯頂いたが、氏が云われる通り、チョコレートは化学なので、化学方程式が十分理解出来ていない者がそこの部分を書くと間違いだらけになりご迷惑をかけるので、その部分は割愛させていただくことにします。

元々ヨーロッパから入ってきたチョコレートだが、日本人の味覚に合うチョコレートとは何かを探求し、人生をその開発に投じてきた情熱、そして完成したチョコレートを今度は日本発で世界に向かって紹介していこうという男の大ロマンがこの生チョコレート作りの底流にはあることをお聴きし、一つのことに人生を掛けられることの凄さと幸せをうらやましく感じた次第です。

昔の職人はガラスの向こう側でただ黙々と手を動かしていたが、窓越しに会話をする時代を経て、今や職人はお客と直接言葉を交わし、五感で何を求めているのか、何をしてほしいのかを感じ、それを形にして提示しなくてはならない時代になったと云われたが、全くその通りだと思います。

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