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2012年5月2日水曜日

中小企業だから出来る「ESクレド」を使った組織改革-PART2  中筋 宣貴 氏

あなたは「ESクレド」という言葉をご存知だろうか?
今、注目の社員の意思改革によって企業や組織の活性化を図るメソッドである。その根本は「企業は人なり」に準拠し、社員をして自社に対する忠誠心を極限化し、それを顧客満足度につなげるプロセス管理だと云える。それを今日のモーニングセミナーの講師、逗子葉山倫理法人会の専任幹事で、横浜労務総合オフィース代表の中筋の宣貴氏が3月14日に引き続き、そのパート2ということで完結篇のお話をいただいた。

 そもそも「クレド」というのはラテン語で「信条」と云う意味だとは先回教えていただいた。企業の経営理念を実際の行動に落とし込んだ活動規範のようなもので、経営理念は経営者が作るものだが、このクレドはそれを受けて、社員がそれをいかに実行するかという部分になる。従って、社員に「その気になってもらう」必要があるわけで、その気になってもらう、本音を出してもらうことがポイントになりますとのこと。

 世の一流の経営者の言葉を待つまでもなく、社員と云うもの、言い換えれば人間と云うものは「自分が世の中に役立っている、組織に貢献している」という実感を感じた時、力以上の自分を発揮できる。「万人幸福の栞」第10条の勤労歓喜の世界である。

 今やマニュアル化された顧客サービスよりも状況判断を元に臨機応変の対処が出来る人材の育成がサービス業の最先端で行われているということで、これは社員の一人一人の質の改善、向上なくして、成し得ない世界に来ていることは、沢山の事例が証明している。これからの企業は「社員力」が重要であり、そういう意味でES=社員満足度が企業を引っ張るエンジンである。

 今日は実際のワークフローを体験してみて、そのポイントを具体的に観てみた。クレドの抽出ということで設問二問、一つは主観的観点から、もう一つは客観的観点からなるものだ。それをアウトプットしたうえで、自分のクレドを作るということを行った。それを隣同士で見せ合い、商売は違っても大方同じような言葉が並んだことを確認した。そういう意味では業種、業態、商品が違っても商売のエッセンスは同じであるということも当たり前のようだが、確認された。

 下の写真はクレド形成の実験の時間に、作り終えた隣同士がお互いのクレドを披露しあって、感想を述べ合うシーンを撮影しました。


このような例から、社員同士でグループを作り、この作業を行い、キーワードを抽出して組織や自分のクレドを作り上げていく課程が社員の埋もれた或いは知られざる能力を引き出すいい機会になり、コミュニケ―ションの観点からも有意義なプロセスだという。自分の意思、自分の考え方がクレドの中に採用されていくという喜びは推して知るべしである。

同時にこの勉強をさせたあと「成功体験記」を書かせるのだそうだ。未だ、成功していなくても「成功のイメージ」を作り上げることは、ゴールを明確にして、そこへの到達を意識づけ、不退転の決意を以て臨むということにも通じていくとのこと。

 手法は一つではない、会社会社、組織組織に合ったやり方をガイダンスする仕事が私の仕事ですと結ばれた。社員力をどう上げていくか、会社の規模の大小に関係なく「隗より始めろ」ということでしょうね。以外にここが中小、零細の弱い処である。

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