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2012年6月17日日曜日

今、国会でどのような議論がなされているか?  衆議員議員 阿部 知子 氏


今朝のMSの講話者は衆議院議員で小児科医の阿部知子代議士。地元選出の国会議員で、テレビ、メディアでの活躍も目立つ女性議員。この湘南茅ヶ崎市とは徳洲会病院が関東進出の橋頭保として第一号店(病院)を茅ヶ崎に出した。「命だけは平等」という会のコンセプトに基づき、当時の
業界の常識ではなかった「誰でもいつでも、土日でも診療が受けられる病院」としてデビューをしたけれど、既存勢力からは大変な抵抗を受けたが、今では医療業界の常識を変えた行動だったと自負をしていますと語られた。

地元選出の国会議員とは党派を超えた結びつきがあるそうで、河野太郎、浅尾慶一郎代議士らと「原発ゼロの会」を結成し、共に活動したり、党派を超えて同じ価値観で結びつくというお話は意外性を感じ、興味深かった。今の政党、政治の実態の一端を伺うことが出来た。

ご自身は小児科医というキャリアがバックボーンにあり、活動の軸足を「人道」に置いておられるとのことで、特に重点を置いている課題について持論を述べられた。

まず、社会問題化している児童虐待の問題。これは国の存亡に関わる一大異変であり、この問題を捨て置いて国の健全な発展は無いという考えには同感である。そしてその裏には、束の間の繁栄に酔いしれ世界の流れに気が付かなかった日本の産業界、経済界、政治の責任がある。産業構造、生産構造、経済構造が従来の雇用を生まなくなり、人を鍛える場所=職場というものが減少し、貧困家庭が生まれ、それは教育機会の不平等を産み、その構図が何代も続かざるを得ない社会、即ち敗者は永遠に敗者であり、勝者にはなれないという社会通念の蔓延に発展し、活力のない社会、国に行きつく。かって日本人の美徳と云われ世界から尊敬を集めた「人を思いやる心」即ち「他人愛」というものを失ったこの現実をどう元に戻していくか、これが日本人の最大のテーマであろう。

先日も幼児の臓器を提供し、幼い子供の命をあきらめざるを得なかった親御さんの談話が新聞紙上に掲載されていたが、その命を授けられた親や子供はそのことの大きさにこれからどう対応していくのか、それともそのことを忘れ去り、自分すら社会に貢献できない人間になるのか、命を呉れた人の分まで社会に貢献していくような人になるのか、見えない話であるが、関心を持たざるを得ない。阿部先生の話によれは幼くしてなくなる子供は亡くなる時目に涙を浮かべて死んでいくそうだ。その涙は自分を産んでくれた両親の行く末を心配して流す涙ですと断言されていた。

今起きていることを直視し、その原因を見極めて、対処する。人間であることの誇りが感じられるのは他人に何かを分け与えられた時であり、国会議員は国会議員の立場で、一般庶民は一般庶民の立場で、社会の為に、人間社会の為に出来ることをやっていく。そのことは正に倫理の実践に他ならない。国会議員ももう一度日本創生を志し、国を変えていただきたいものである。



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