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2012年6月21日木曜日

基本・原則の習熟度を高める。そこに成功がある   大森 洋次郎 氏


今朝のMSは地元プロサッカーチーム、湘南ベルマーレの執行役員営業本部長の大森洋次郎氏を迎えて「プロ選手から見た基本の大切さ」というテーマでお話をお聴きしました。

ベルマーレの役割は地域に根差したプロチームなので、地域社会、地域の人々に元気や希望を与えること。そして活動を通じて地域に役立つ人材の育成であるとお話になった。プロとしての目的は試合に勝つこと、強いチームを作ることであるが、その過程に置いてクラブ経営は人材育成・人間形成の場でもあるとのこと。勝てるチームとは基本そして原則が極めて高いレベルで消化熟成されたチームであること。

ベルマーレ平塚の誇りでもある中田英寿選手の例を出されてお話になったが、プロの中で成功する選手、そうでない選手の差は、目的を以て練習をしていたということに他ならないのであって、ベルマーレに入団した時からイタリア行きを念頭にインサイドキックとウエイトトレーニングをフィジカルコーチの指導に逆らって続け、そして成功した。正に目標設定能力とプロセス管理に長けていたという一点に尽きるのではないかということでした。特別な天才でも才能が豊かでもなかった選手であると観ておられるということだ。

日本のサッカーは今やプロ野球を凌ぐほどの隆盛を見せているが、それは野球と云う世界の規模がサッカーの規模とは比べ物にならないくらい小さいことに起因している。国連に加盟する国の数よりもFIFAに加盟する国の方が多いという現状だそうだ。

しかし、日本のサッカーの隆盛の礎は1960年ドイツからデットマール・クラマーというコーチを招いたことを契機に、彼のアドバイスを取り入れ、組織的な育成のスタートが始まった。日本がワールドカップ出場の常連国となりアジアNO.1と云われるのは本田や香川と云うタレントが出てきたからではなく、組織的な育成ということがなされて来たことにある。要するの目的を達成するためには何をしたらいいのかという事が具体的な方法論で実践されてきたことによる。

幾つかの例を出されて、目的を叶えるためにはどうあるべきかと云うお話をされたが、このことは事業にも人間の人生にも相通じることで、そういう意味で、モノの見方を整理する貴重な45分間であったと思います。

サッカーファンの一人として、湘南ベルマーレの復活と成功をお祈りします。有難うございました。



大森会長が倫理の講演で出張中の為、石田副会長が

恒例の朝の挨拶を行いました。











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