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2013年7月4日木曜日

余生堂々 長寿社会で心豊かに生きるには  仁平 幸男 氏


 カンヌ映画祭で最高の賞に当たるパルモドール賞を獲った日本映画が四本あるそうだ。「地獄門」・「影武者」・「楢山節考」そして「うなぎ」の4作がそれにあたる。中でも3番目と4番目は今村正平監督による。今日の講師の仁平幸男氏は1997年役所浩司を主演に作られたこの映画を作った会社の社長、その人である。

 そもそも映画会社に来られたのは昭和23年に大学を卒業、三菱電線工業に就職、60歳まで奉職、その時にケイエスエスという映画会社から三顧の礼を以て社長として迎えられて今日(84歳)に至るという誠に奇異な人生を送って来られた。

 リタイヤする時には人生の財産が沢山あるはずだから、それを使いながら自分のペースで愉しんで生きることが理想の生き方である。そして時間よりも金よりも一番大切なのは「健康」であり、守りと攻めの健康法を持てと云われる。「余生堂々」という慶応大学の松木靖夫先生の書に巡り合い、今日の生き方が固まったと述べられた。

 その時の道連れは1.書物2.伴侶3.友人であるが、人間関係を良好に保つための術は:
   
 1.相手は自分と違う人である(他人である)
 2.相手を自分の思うように変えようと思うな(変えるのは自分である)
 3.些細なことでは相手の言うに任せる
 4.いつも機嫌のPいい顔をしている
 5.頼まれごとは二つ返事ですぐやる
 6.胸を張って背筋を伸ばす
 7.身だしなみに気を付ける(外装を整えれば内装はおのずと整う)
 8.好奇心を持ち続ける
 
 と云った具合に人生の最終楽章を豊かに生きるための処世術がプリントしたもので一杯頂くことができました。将来に目を向けて今を生きれば今が一番若い。過去を振り返ることなく、常に前を見て積極的に行動し捉え、自分自身に刺激を与えていく生き方こそ、長寿社会で心豊かに暮らせる生き方である。
 最後に電線屋が映画人になったモチベーションは他人に「感動」を与えることが出来るからであると結ばれた。

 私見であるが、戦前と戦後生まれは根本的に価値観がどこか違うと学生時代から思ってきたが、今正にその違いを再び確認した。出来ていないことは夫婦間で「頼まれ事は二つ返事ですぐやる」という事ぐらいかなーと思い、反省をしております。 有難うございました。

 

 

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